一人暮らしの女性必読!防犯面から考える物件選びと暮らしのポイント

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進学や社会人になるのをきっかけに、一人暮らしを始める人も多いですよね。一人暮らしをするにあたって、女性が特に気になるのは防犯面ではないでしょうか。

このページでは、少しでも安心して暮らすために、一人暮らしをする女性が物件探しから日々の生活まで、特に気をつけるべきことを紹介します。

目次

一人暮らしの女性の物件探しの4つのポイント

女性が一人暮らしをするならば、最も重要なことは、安心して住めるアパート・マンションなどの物件選びです。あなたが住む地域の選び方や、部屋の位置・物件の設備の選び方などによって、今後あなたが犯罪の被害に遭ってしまう可能性を減らすことができます。

1.安心して住める物件の立地条件とは?

一人暮らしの女性であれば特に、夜道を一人で歩くのは危険ですよね。では、女性が安心して住むためには、どのような場所の物件を選べば良いのでしょうか?

結論から申しますと、できれば最寄駅から徒歩5分〜10分以内のマンションやアパートがお勧めです。更に理想を言えば、最寄駅からマンションまでの間に24時間営業のスーパーやコンビニがある場所で、街灯で明るく、人通りも少なくない地域に住むようにしましょう。マンションのエントランス付近も明るく、不審者が潜むような場所がないのがよいですね。

ただし、最寄り駅の近くの物件も、住む場所によっては、近くに居酒屋さんや深夜営業の飲食店の多い地域もあります。こういった地域は賑やかでよいのですが、時にはうるさく夜の帰宅時間帯に酔っ払いがいる可能性もあります。これは繁華街の近くも同じことが言えますので、酔っぱらいに絡まれたくない人は注意が必要です。

また、最寄駅の雰囲気も大切です。駅前にパチンコ屋さんや居酒屋さんが多い、夜のお店が多い、部屋着でウロウロしている人がいる、路駐が多いなど、少しでも気になることがあれば、駅近くの他の物件の選択肢がある場合に限り、違う駅にした方が無難でしょう。

2.防犯上良い部屋の位置は?

一人暮らしのほとんどの女性が避けるのは、マンションやアパートの1階ですよね。1階は洗濯物も干しにくく、また覗きや侵入の危険も高く、防犯上・プライバシー上においても一人暮らしの女性にはお勧めしません。

では、部屋選びは2階以上なら安心なのでしょうか?
実は意外なことに、マンションの2階や最上階なども侵入の可能性が高くなります。と言うのも、2階や最上階だから大丈夫だろうと、窓の鍵をかけていない人が多いからです。2階は塀や室外機などを足場にすれば簡単に登れますし、最上階は屋上や非常階段から侵入できてしまうのです。

さらに、道路などの通りから見て一番奥側の部屋も危険があります。奥の部屋はその部屋に住んでいる人しか行かず、人目も少なくなります。もし侵入されて助けを呼んでも気づいてもらいにくくなるからです。プライバシー面においてはなるべく角部屋を選びたいと思いますが、防犯面から考えると道路から一番奥側の部屋というのは、決して安心はできません。

理想的な部屋の位置をまとめると、2階建てのアパートの場合は必ず2階を選ぶこと。5階建てのマンションであれば、3階か4階などの真ん中の階で、電柱などが窓の近くにない部屋が、防犯面ではお勧めです。

3.あると安心できる物件の設備

女性が一人暮らしをする上で、できるだけあった方が良い設備としては、オートロック機能と、カメラ付きインターフォンです。オートロックやモニター付きインターフォンがあれば、訪問相手をモニターで確認してからカギを開けられるので安心ですね。

また、物件の設備の一つとして、宅配ボックスがあると荷物の受け取りも顔を合わせなくて済むので助かりますし、なんと、宅配ボックスは犯罪を未然に防ぐのにも役立ちます。

どういうことかといいますと、犯罪の手口の一つとして、荷物を届ける宅配業者のフリをして、一人暮らしの女性の部屋へ侵入してくるケースもあるからです。
こういった際でも、宅配ボックスがあれば「今は手が離せないので、宅配ボックスに入れておいてください」と相手に伝え、訪問者を追い返すことができ便利です。

それから、浴室乾燥機がついている物件であれば、洗濯物を外に干さなくてもよくなります。下着だけでなく、女性ものの服を干しているだけで、ターゲットにされてしまうこともありますので、物件の設備はあればある程家賃も高くなる傾向にありますが、防犯の意味では優良物件ですね。

最後に設備の一つというよりも、物件の間取りになってしまいますが、女性は収納スペースも広めがいいですよね。洋服などのファッショングッズ、化粧品などの美容グッズ、キッチングッズなど、たくさん片付けたいものがあります。物件の内見の際は、こういった収納スペースが十分にあるかも確認してください。

通常、1kのアパートや、ワンルームマンションだと、収納が足りないことが多いんですよね。既に一人暮らしを始められている女性の方で、もし備えつけの収納が少ない場合は、工夫次第で収納を増やせるかどうかも考えてみましょう。

4.些細なことだけど・・犯罪者はこんな所も見ている!?

例えば、あなたが物件の内見に行った際に、アパートやマンション内の清掃が行き届いていない物件は注意が必要です。また、隣のベランダにゴミがあったり、チラシが溢れているポストがあるなどした場合は、犯罪者の視点からすれば、人があまり出入りしてないので侵入しやすい物件(または部屋)だと判断されてしまいます。

ゴミが散らかっている物件=(イコール)人の目が行き届いていないと判断されて危険ですので、どんなに条件が優良な物件であったとしても、掃除が行き届いていない物件を選ぶことは避けましょう。また内見の際は、エントランスや通路・階段などの共用部も清掃が行き届いているか必ずチェックしましょう。

また、既に住んでいる物件の周りにゴミが散らかっているようでしたら、管理会社か大家さんに直接伝えて必ず清掃をしてもらいましょう。毎月、家賃とは別に管理費を支払っているはずですので、防犯の為にも遠慮はいりません。

「掃除なんて・・・」と些細なことですが、こんな些細な所も犯罪者から見られていることを知っておいてください。

一人暮らしの女性の防犯対策

次に、一人暮らしを始めるあなたが、日々の生活の中で気をつけるべきことを挙げてみましょう。

引っ越したばかりの注意点

まず、あなたが女性の場合は、隣近所に引っ越しの挨拶に行くことは極力控えましょう。なぜならば、自ら女性の一人暮らしですと触れ回っているのと同じだからです。

日本人の昔ながらの礼儀として、「引っ越したばかりの際は、隣近所へ挨拶すべき」という考え方もあるかもしれませんが、伝統よりも、あなたの防犯の方が大切です。

ただし、女性専用物件や女性だけの学生寮などであれば、挨拶に伺っても大丈夫です。また、隣の人とばったり顔を合わせた時に、相手も女性なら話しかけてもいいかもしれません。

それから、マンションやアパートのポストなどには、表札は出さないようにします。例え名字だけであったとしても、個人情報を晒すようなものです。表札がないと、宅配業者や郵便配達員に迷惑をかけてしまうと思われるかもしれませんが、近年、集合住宅において、表札を出している人の方が珍しいくらいです。郵便物に部屋番号さえ明記されていればしっかり届きます。

また、ポストにはカギをかけておきましょう。他の部屋の住人が、間違えてあなたの部屋のポストを空けてしまい、そこから女性の一人暮らしがバレてしまったということがあり得るからです。

日常生活・暮らしの中での女性の防犯対策

もしあなたの部屋が、通りから見える部屋の場合は、カーテンはできるだけ中性的なものを選ぶのがよいでしょう。外から見て明らかに女性の一人暮らしだとわかってしまうような柄(例えばピンクや、花柄など)は、避けた方が無難です。

洗濯物に関しては、タオルやバスマットなど、性別のわかりにくいものだけを外に干しましょう。
仮に、あなたの物件のベランダが洗濯物を干しても外から見えにくい構造であったとしても、下着はもちろんスカートなどは、できれば室内に干しておいた方が安全です。

突然の訪問者には気をつけるのも忘れないようにしましょう。
例えば、予定のない宅配便、水漏れ、ガス漏れ、何かの検査などを装ってくる不審者もいますし、検査を装った悪質な営業マンも存在します。また、NHKにも注意が必要です。大家さんや管理会社から聞いてない検査は、基本的に断っても大丈夫です。確認してから改めてお願いするようにしましょう。

それから、玄関ドアを開けると部屋の中が丸見えになるのも、避けたいところです。
なぜなら、訪問者にその部屋にあなた一人しかいないとすぐにわかってしまうからです。できれば、ワンルームの場合でも、突っ張り棒でのれんやカーテンをかける、パーテーションを置くなどして、玄関から部屋の奥まで丸見えにならないよう目隠しをするようにしてください。

最後に、女性が一人暮らしに慣れ始めた頃に起きやすい犯罪のケースを紹介します。
例えば、上階だからといって、暑い夏の夜に窓を開けたまま寝てしまった。また、下の階にゴミ出しだけだからといって、施錠もせず外出してしまったといったケースは、実はたいへん危険な行為なのです! 夜は人目が減り、ちょっとした高さなら登ってこられてしまいますし、もしかしたら、隣の部屋の住人が侵入してくるかもしれません。

今までの事例を挙げると、オートロックマンションだからと部屋のカギを開けてちょっとコンビニに出かけた人が、泥棒に入られてしまったケースもありました。また、玄関の鍵を空けたままゴミ捨てに行った学生の部屋に、同じアパートの住人の男が侵入してきた恐ろしい犯罪もありました。

仮に、ほんの少しの間の外出であったとしても、絶対に玄関も窓もカギをかけておきましょう!! チョットだけだから心配ないという過信が一番危険です。

外での注意点

いくら街灯のある明るい道でも、一人暮らしの女性にとって、夜はなるべく外出しないのは当たり前です。無駄に出歩けば、それだけ危険な目に遭う可能性が増えるのです。

外出といっても、自転車なら大丈夫と思う方もいるかもしれませんが、自転車でも蹴り飛ばされて倒されるケースや、すれ違いざまに体を触られるなどの被害が多発しています。
近所のコンビニまでだからと安易に外に出るのは控えましょう。コンビニで目をつけられてそのままついてきてしまったというケースもあります。

仕事や用事で帰りが遅くなってしまった時も、スマホに集中していたり、音楽を聴きながら歩くのは危険です。後ろからつけられていても気がつかず、マンション内まで簡単に侵入されてしまうケースも多いのです。

また、エレベーターなどで同じ階で誰も降りなくても、階段の踊り場などに不審者が潜んでいたり、下の階で降りた人が階段で上がってきて侵入してきて被害に遭った人もいます。

こういった犯罪を未然に防ぐ為にも、まずは自分のアパートやマンションの入口に入る前に、不審者が付いてきていないか一度、周囲を確認することを強くオススメします。次に、自分の部屋のカギを開ける直前にも、必ず周囲(特に左右)を再確認してからにします。とにかく、相手にスキを見せないことが一番大切です。

最後に、ドアの前でカギを探してごそごそと時間をかけるのもやめましょう。さっと入ってすぐにカギをかけるのが基本です。とにかく「自分は大丈夫」という油断は禁物です。

ネット上でも狙われる一人暮らしの女性

Twitterや Facebook、LINEのタイムラインなど、SNSで気軽に自分のことをつぶやいているのも、実は危険が潜んでいます。
実は、何気ない写真からあなたの居場所がわかってしまったり、よく行くお店、お気に入りの場所から住んでいる場所を探し出されてしまうこともあるのです。

また、あなたの写真を誰が見ているかわかりませんから、そこからストーカー被害に繋がる可能性もあります。もちろん、気にしてばかりいるとSNSを楽しむことができませんが、第三者に自分のどこまでの情報なら知られても大丈夫か?という線引を自分の中で決めておくと良いでしょう。

個人情報をあまり知られたくない人は、SNS上で気軽に個人を特定できるような写真を載せたり、個人情報に繋がるようなことを書くのは極力やめておきましょう。

女性が安心して一人暮らしをする為のまとめ

一人暮らしの女性が気をつけるポイントについて、さまざまな角度からお話しましたが、いかがでしたでしょうか?
以下に、一人暮らしをする女性が安心して住める物件のポイントをまとめてみました。

女性が安心して一人暮らしできるポイント
1.最寄駅から徒歩5分〜10分以内の駅に近い物件

2.アパートは2階・マンションは3~4階などの侵入されにくい階を選ぶ

3.オートロックやカメラ付きインターフォンなど設備がある物件はオススメ

4.掃除や管理が行き届いている物件を選ぶ

5.引っ越しの挨拶はあえてしない・表札も出さない

6.女性の部屋は、外から見えるカーテンや洗濯物などにも注意する

7.ゴミ出しなど些細な外出でも、窓・玄関などの施錠は必ずする!

8.SNSは、何気ない投稿であなたの生活が脅かされる恐れがある

沢山の事例を挙げたので、一人暮らしに不安になってしまった人もいるかもしれませんね。でも、その不安を感じ、知識を得てこそが、まずはじめにできる防犯対策でもあるんです。不安を少しでも払拭できるような物件を探し、常に危機感を持つことで、大切な自分を守ることができるのです。
充実したあなたの一人暮らしを楽しむためにも、また、あなただけでなく周囲の人たちも悲しい思いをさせないためにも、防犯対策は万全にしてくださいね!